日本発達支援学会
The Japanese Association of Development Support 

第7回大会テーマ

   
 
 子どものメンタルヘルス向上に向けた社会情動能力の発達支援の役割
 
日本発達支援学会第7回大会委員会 大会委員長  
李 熙馥   
(国立特別支援教育総合研究所特任研究員/
韓国・順天郷大学校特殊児童教育研究所)
 
 

第7回大会のご案内

  
〇会期 : 2025年8月23日(土) ・ 24(日)
 
〇会場 : 対面会場と、ビデオ会議システムZoomミーティングを併用したオンライン会場のハイブリッドで開催します。
 
〇対面会場 : 韓国 順天郷大学校(Soonchunhyang University)
 

大会のご挨拶

 

 春暖の候、桜の便りとともに新たな年度の始まりを迎え、会員の皆様におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。


 近年、子どものメンタルヘルスに関する問題が深刻な社会的課題として注目されています。2024年における児童・生徒の自殺者数が527人に上り、統計開始以来最多を記録するなど、子どもたちの心の危機はかつてないほど深刻化しています。また、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた数年間にわたり、子どもたちは社会的孤立や不安感の増大に直面し、学校や家庭での心理的サポートの重要性が一層高まりました。こうした状況に対し、文部科学省は2023年に「COCOLOプラン(不登校対策強化)」を打ち出し、多様な学びの保障と校内支援センターの整備を通じた支援体制の強化を図っています。


 一方、韓国においても、子どものメンタルヘルス問題が深刻な課題とされており、韓国の教育部は社会情動能力を育成するプログラムを、全国すべての学校に導入する政策的方針を示しています。これは、子ども一人ひとりの自己理解、感情調整、対人関係、意思決定といった力を育むことによって、メンタルヘルスを予防的に支えていこうとする取り組みであります。この流れは、従来の「問題発生後の対応」あるいは「支援ニーズが高い子どもへの標的支援」から、「普遍的で予防的な支援」への転換を目指す動きです。


 こうした日韓両国に共通する背景をふまえ、本年度の日本発達支援学会第7回大会は、「子どものメンタルヘルス向上に向けた社会情動能力の発達支援の役割」をテーマに、 2025年8月23日(土)・24日(日)に韓国・順天郷大学校(Soonchunhyang University, Asan市)にて開催する運びとなりました。本大会は、対面とオンラインを併用したハイブリッド形式で実施いたします。さらに、これに先立ち、8月22日(金)には韓国・順天郷大学校の特殊児童教育研究所心の健康増進研究センターの主催で行われる国際シンポジウムを共同開催し、日韓の研究・実践を交えた国際的な視点での議論を行う予定です。


 今年度は、日本発達支援学会として初めての海外開催となります。開催地である韓国・牙山(アサン)市は、歴史と自然が調和する豊かな地域であります。対面での参加が可能な方は、ぜひ現地に足を運び、学びと交流の豊かな時間を共に過ごしていただければ幸いです。


 本大会が、子どものメンタルヘルスや社会情動能力の促進をめぐる日韓の課題に向き合い、研究と実践をつなぐ議論の場になることを願っております。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

2025年4月

日本発達支援学会第7回大会委員長 李 熙馥

(国立特別支援教育総合研究所特任研究員/
韓国・順天郷大学校特殊児童教育研究所)

大会スケジュール

 
  
* 開催期間中のスケジュールは変更になる場合があります。 
 
  

◇講演1  8月23日(土) 10:15 ~ 11:45

 
  「子どもの社会情動能力とメンタルヘルス、ウェルビーイング:
生きた言葉の力とコミュニケーション」
  •  講演者:秦野 悦子(白百合女子大学)
  •  コメンテーター:本郷 一夫 氏(AFL 発達支援研究所)

◇講演2  8月23日(土) 13:00~14:30

 
 「韓国の相談現場でみた子どもと家族の支援ニーズと介入の方向性」
  • 講演者:Heo,Moo-Nyung 氏(順天郷大学校)
  • コメンテーター 尾崎 康子 氏(東京経営短期大学) ・ 神谷 哲司 氏(東北大学)

◇講演3  8月23日(土) 15:00~16:30

  
 「韓国の教育現場における社会情動学習(Social Emotional Learning)の取組:中学校を中心に」
  • 講演者:Kim, Min-Jin 氏(ゴンルン中学校)
  • コメンテーター:氏家 靖浩(仙台大学)
 

◇企画シンポジウム  8月24日(日)10:00~12:00

  
   「子ども同士のピアサポートは、子どもの社会情動能力の発達をいかに促進するか」 
  • 話題提供者:幼児同士のかかわりから 高橋 千枝(東北学院大学)

  • 話題提供者:学校現場における思春期の子どもたちの協同の取組から 相澤 雅文(京都教育大学)
  • 話題提供者:障害のある子ども同士のピアサポートの取組から 李 熙馥(国立特別支援教育総合研究所)
  • 指定討論者:本郷 一夫(AFL 発達支援研究所)
 

開催概要

 

1.大会の参加方法

 
  本大会は対面会場と、ビデオ会議システムZoomミーティングを併用したオンライン会場のハイブリッドで開催します。プログラムは原則リアルタイム配信とし、登壇者とオンライン参加者の間で、同時双方向のコミュニケーションが可能な大会です。予約参加申込時に、参加する会場を選択してください。
 

①対面会場での参加

 
 本大会は原則対面会場においてプログラムを行います。対面会場に参加した場合は講演者に対して直接質問をすることが可能です。

 《対面会場》

  • 韓国順天郷大学校(Soonchunhyang University)人文科学館 チェビョンホ講堂
  • Soonchunhyang-ro 1, Asan city, Korea
  • ソウル駅からKTX高速列車を利用し、「天安牙山(チョナンアサン)駅」で下車。
  • 隣接の地下鉄「牙山(アサン)駅」で乗車後、「新昌(シンチャン)駅」で下車し、タクシーで5分。
  • 詳詳細は対面参加ご希望者に改めてお知らせいたします。
 

②オンライン参加

 
 ビデオ会議システムZoomミーティングを使用し日本で参加可能です。原則としてリアルタイム配信で開催します。大会への参加登録を済ませた方々には、大会開催の数日前までに、Zoomミーティングの招待状をお送りいたします。当日のスケジュールに合わせて、時間になりましたら各プログラムのミーティングにアクセスして参加してください。この会議システムを利用して質疑応答などにも参加することができます。
 

2.オンデマンド配信について

 
 
 本大会では、オンデマンド配信を行いません。自然災害などにより、大会当日の運営が難しくなった場合、あるいは一部の参加登録者が学会に参加できなかった場合は、オンデマンド配信を行います。 
 

3.懇親会

 
 本大会では、「情報交換会2」として順天郷大学校の周辺で懇親会を開催します。懇親会への参加を希望する方は、予約参加申込時に併せてお申し込みください。
  • 日時:8月23日(土)18:30~20:00(予定)
  • 会費:5,000円(大会参加費と併せてお振り込みください)
  • 会場:後日お知らせします。
  

研究発表の申し込み

 

1.発表資格

 
  • 研究発表者の筆頭発表者は、研究発表の原稿締切日である6月29日(日)の時点で、日本発達支援学会の正会員であり、学会年会費を納入済みであること。会費未納の場合は、発表資格を失う可能性が生じます。
  • 連名発表者は会員に限定しませんが、大会参加の事前申し込みおよび諸費用の納入が必要となります。
 

2.発表形式と発表原稿提出

 
  • 研究発表は、発達支援に関する実践や研究などを発表する場です。

  • 研究発表の発表時間は、1件あたり発表20分、質疑応答10分の計30分です。

  • 学会ウェブサイトの第7回大会ページから研究発表用テンプレート(Wordファイル)をダウンロードして発表原稿を作成してください。

  • A4用紙1枚にまとめ、WordファイルとPDFファイルの両方を第7回大会事務局のメールアドレス(meetingjads@gmail.com)にメールでお送りください。

  • 投稿する原稿には、本人や保護者の了解なしに個人が特定される情報を載せないなどの倫理的な配慮を十分に行ってください。

  • 研究発表の原稿の締め切りは6月29日(日)です。

 

予約参加の申し込み

  
  • 第7回大会は完全予約制です、当日参加はございません。
  • 予約参加の申し込みの締め切りは7月1日(火)です。
 

参加費の振り込み

 

〇参加費一覧

 
 
 
  • 参加費は郵便局備付の払込取扱票に以下の必要事項を記入の上、郵便局窓口または郵便局ATMから振り込んでください。

    1. 口座番号:02280-9-127525

    2. 加入者名:日本発達支援学会
    3. 金額:参加費の合計金額を記入
    4. 通信欄:参加費の内訳と会員番号(会員のみ)を記入
    5. ご依頼人:必要事項を記入
  • 納入された参加費はいかなる理由があっても返却しません。

 

記入例

 
 

大会に関する問い合わせ先

 
  • 大会に関するお問い合わせは、日本発達支援学会第7 回大会事務局にメールでお問い合わせください。

  • 日本発達支援学会第7 回大会事務局E-mail: meetingjads☆gmail.com(☆は@に変えてください。)

 

韓国でのオプショナルツアー

 
  • 日本発達支援学会第7回大会では韓国での開催にあたり、以下のオプションを企画しています。
    • オプショナルツアーをご希望の方は大会参加申込フォームからお申込みください。
  1.8月21日(木)韓国の保育・教育現場等の見学
    • 順天郷大学校付近にある保育・教育現場等の見学と現地の方との情報交換
  2.8月22日(金)国際シンポジウム
    • 主催:順天郷大学校 特殊児童教育研究所心の健康増進研究センター
    • 共催:日本発達支援学会, 韓国聴覚言語障害教育学会
    • 開催方法:ハイブリッド(YouTube又はZoom配信します)
    • メインテーマ:青少年の心の健康回復を目指す教育現場の役割
    • 日本発達支援学会からは本郷一夫理事長(AFL発達支援研究所)が基調講演、氏家靖浩氏(仙台大学)が研究発表をする予定です。なお、すべてのプログラムは、韓国語と日本語の逐次通訳で行われます。

プログラム

 
 


 
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